まちなか里山公園づくりの会

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東嶺寺（七尾市田鶴浜町）境内の里山は、かつては木々が茂り豊かな自然が形成されていたが、少子高齢化や生活様式の変化などにより、近年は竹や雑木、雑草などで荒れ、古来のきれいな姿はない。年配者からは、昔は「お山」で遊んだと昔を懐かしむ声が聞かれるようになった。そこで、里山公園を造成し、青少年の健全育成、住民の憩いの場、観光客の訪れる場とすることを目的として、有志によるボランティアを募り「まちなか里山公園づくりの会」を設立した。活動は平成２３年より６年計画で開始した。

■活動内容
東嶺寺境内の約１０，０００坪の里山において、荒廃した山林を整備し、年配者が子どものころに親しんだ里山を再生する活動を行っている。（活動の定例日は、毎月第２・４土曜日）
【主な活動】
・雑木の伐採、下草の刈払い、集積および処分
・ケヤキ、サクラ、広葉樹等の植樹（地元小学生等と森林教育の一環として行った）
・散策道の整備
また、当地は、隣接している町会の行事「登町オープンガーデン」の周回路に活用されている。

■活動の成果と今後
平成２８年度で活動開始から６年間が経過し、公園としての整備作業はめどがついた。あとは、細かいところの造作、維持管理が残っている状況である。６年間の長丁場で延べ参加人数は１，０００人を超え、会員一同満足感がある。
また、平成２８年度には、第２８回全国森林レクリエーション地域美化活動で「奨励賞」を受賞したほか、七尾市市民のねがい推進協議会から「感謝状」を授与されるなど、一定の評価を頂いた。
自然を生かした公園らしい雰囲気をつくり、子供たちの情操教育や自然環境への関心の向上につなげられたこと、さらにこの町にボランティアで作り上げた名所ができたことは、より良い未来を築くための一歩になったのではないかと思う。平成２９年度からは新たな組織での活動を模索しているが、温故知新、伝統を守り新たな取り組みが必要と思っている。高齢化が進み、若者が減少する中で活気あふれるふるさとづくりをこれからも考え続けていきたいものである。

団体概要

お問い合せ	まちなか里山公園づくりの会（担当：宮川）